Sustainability ( 環境への取組 )

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環境への取り組み

2009年(第1回)の大会を開催するにあたり、山下公園前の海域の水質浄化実験を行い、海域生物による浄化能力の高い海づくりが重要であることを認識できました。以降、大会の開催にあたって横浜市と海の自然環境への取組みで連携し、環境創造局の「きれいな海づくり事業」(海域浄化)や、温暖化対策統括本部の「横浜ブルーカーボン事業」(環境クレジットの創出)など、各種の環境事業を協働で進めてきました。今回新たに、エコステーションの設置やクリーンキーパーの配置を通して、環境美化に関する取り組み強化に努めました。

環境啓発活動 ーグリーントライアスロンー

EXPO会場「グリーントライアスロン(Green Triathlon)ブース」では、大会組織委員会環境部会、横浜市環境創造局(きれいな海づくり事業)、横浜市温暖化対策統括本部(横浜ブルーカーボン事業)が海域環境向上の取組みを紹介するパネル展示や、海藻 押し葉体験、未来の横浜の海をテーマにしたジオラマづくりなどを行いました。

グリーントライアスロン(Green Triathlon)ブース レポート

ブルーカーボン事業の取り組み

横浜大会は、大会参加者などの会場までの移動により生じるCO2排出量を金額に換算し、参加者等から集めた環境協力金で、オフセット(埋合せ)する取組を実施しています。
2023大会からは、これまで支援をしてきました横浜ブルーカーボン事業の終了に伴い、国の認証機関であるジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)により認証を受けている岩手県洋野町からブルーカーボンクレジットを購入しています。
2024大会では、40tをオフセットしました。
引き続き大会の実施に不可欠な「きれいな海」を確保するため、環境協力金によるブルーカーボン・オフセットを行うことで、わかめの栽培等による藻場、海中林の育成に寄与し、水質環境の保全と創造につなげていきます。
また、大会参加者にもブルーカーボン事業を幅広くご理解いただくため、洋野町のご協力のもと、レースの完走を願い「完走(乾燥)わかめ」を参加者へ配布しました。

2024年実績(合計 348,800円)

排出量大会参加者ハマトラFES出展者
40.0t@200円×1,634人
326,800円
@500円×44件
22,000円

2023年実績(合計 353,700円)

排出量大会参加者ハマトラFES出展者
40.0t@200円×1,666人
333,200円
@500円×41件
20,500円

2022年実績(合計 353,334円)

排出量大会参加者ハマトラFES募金ハマトラFES出展者
40.0t@200円×1,625人
325,000円
5/14、15両日計
10,834円
@500円×35ブース
17,500円

過去の実績

項目人数排出量環境協力金(1人あたり)環境協力金合計額
2015年1,061名(任意)35.5t200円212,200円
2016年1,566名32.8t200円313,200円
2017年1,667名36.4t200円333,400円
2018年1,679名33.8t200円335,800円
2019年1,690名28.4t200円338,000円
2021年1,497名34.4t200円299,400円

道志村(山梨県南都留郡)の水源林間伐材を活用した取組み

ISO20121(イベントの持続可能性マネジメントシステム)の理念の下、環境に配慮した大会実施のために、横浜市の水源地である山梨県道志村の間伐材を活用した製品を製作しました。これによって、道志村の森林整備と横浜市の環境保全の取組みの理解促進に繋がりました。

また製作にあたっては、横浜市西区に所在する障害者就労支援施設「さらい工房」に発注し、障がい者が大会に携わる活動の機会が生まれ、受注機会の創出や障害者に対する理解の促進のきっかけとなりました。

道志水源林は横浜市が大正5年に山梨県から山林を購入して以来、100年余りにわたり道志川の水を横浜市民に安定して送り続ける重要な役割を果たしています。

植林後の手入れが不十分であると、水源林の保水能力が低下するため、間伐等の作業(健全な森林を育たせるため、木の成長に伴って混み過ぎた林の立木を一部抜き伐りすること)を行っています。昨年に続き、今大会も水源林の間伐材を活用して、大会パートナーへの贈呈記念品や、公式パーティー、感謝のつどい、エイジフェアウェルパーティー出席者の記念品として「10回大会記念コースター」を製作しました。

間伐材を活用して制作した記念品・グッズ例

より環境にやさしいトライアスロン大会をめざして

ゴミの分別強化と大会スタッフや観戦者への環境啓発活動として、メイン会場である山下公園内にエコステーションを2箇所設置するとともに、メイン会場内の清掃活動を専門的に行うクリーンキーパーを配置し、会場内の環境美化に努めました。

日本初、アジア・オリンピック評議会「スポーツと環境賞」受賞

第18回アジア競技大会OCA(OCA/Olympic Council of Asia)総会(8月19日インドネシア・ジャカルタ)で、アジア・オリンピック評議会が新たに創設した「スポーツと環境賞」において、「ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会」の環境活動の取組が評価され受賞しました。

OCA「スポーツと環境賞」とは

OCAに加盟する45の国と地域において、スポーツ分野における優れた環境活動を行う個人または団体に対し、本年度から新設された表彰制度です。今回は、日本を含め3か国(日本/シンガポール/パキスタン)が受賞しました。

NewsRelease「日本初・アジアオリンピック評議会(OCA)「スポーツと環境賞」受賞![PDF]

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ISO20121とSDGs

ISO20121認証の継続とSDGsの目標達成

2012大会から「イベントマネージメントの持続可能性に関する国際基準規格」を国内で初めて取得し、トライアスロン大会の運営にあたり環境、経済性、社会性への影響も配慮したサスティナビリティ(持続可能性)の高い大会運営を心掛けています。

2024大会では、ワールドトライアスロンのサスティナビリティ認証機関から、横浜大会の持続可能な取り組みに対し、「GOLD」の認証をいただきました。

これからも、大会を開催する中で、ペットボトルや古布(Tシャツ)等の水平リサイクルを本格稼働させるとともに、グリーントライアスロンを充実・強化していき、トライアスロンを通じ多岐にわたる貢献を果たし、環境への取組を軸として、大会運営以外にも様々な取組を推進し、持続可能でより良い世界を目指すSDGSの達成に向けて取り組んでまいります。

横浜大会におけるSDGsの取組とISO20121によるPDCAサイクル

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寄付金実績

2013年

目的:障がい者スポーツの普及・振興
寄付先:社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団
(障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール)
寄付金額:548,000円

2014年

目的:障がい者スポーツの普及・振興
寄付先:社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団
(障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール)
寄付金額:770,000円

2015年

目的:スイム特設会場である山下公園海域のより豊かな海づくり
寄付先と金額:
横浜市立大学 500,000円
海をつくる会 280,000円
寄付金額合計:780,000円

2016年

目的:海の環境改善、より豊かな海づくり
寄付先と金額:
横浜市立大学 594,000円
ヨコハマ海洋市民大学 196,000円
寄付金額合計:790,000円

2017年

目的:横浜市内の歴史的建造物等の保全
寄付先:日本郵船氷川丸
寄付金額合計:1,500,000円

2018年

目的:横浜市内の歴史的建造物等の保全
寄付先:日本郵船氷川丸
寄付金額合計:1,510,000円

2019年

目的:未来を切り拓く子どもたちに対する海の環境活動に貢献する
寄付先:シーパラ海育塾
寄付金額合計:760,000円

目的:市民の海の環境への関心度を高める活動に貢献する
寄付先:ヨコハマ海洋市民大学
寄付金額合計:760,000円

2020年

目的:脱プラスチックによる環境保全と大会ビジョンである「豊かな地球環境の保全」の実現を目指す
寄付先:ヨコハマSDGsデザインセンター
寄付金額合計:1,520,000円

2021年

目的:横浜市の環境施策に対する市民意識の向上、循環型社会の構築に貢献する
寄付先:横浜市グリーン事業協同組合
寄付金額:890,000円

2022年

目的:小児緩和ケアの提供を目的とした在宅支援施設の運営等
寄付先:認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト
寄付金額:1,370,000円

2023年

目的:多様な分野の人々との協働により、市民の生きがいづくりに寄与
寄付先:認定NPO法人スローレーベル
寄付金額:1,290,000円

2024年

目的:横浜の海をきれいにするための水質(海域)浄化などの継続した環境活動
寄付先:富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会
寄付金額:1,230,000円

支援活動

2015年

ネパール地震

実施日:2015年(平成27年)5月16日(土)・17日(日)
場所:EXPO会場
目的:ネパール地震への被災地支援
支援先:横浜市 ネパール地震の被災者支援募金
募金総額:18,042円

2016年

横浜市こどもスポーツ基金

実施日:2016年(平成28年)3月11日(土)・12日(日)
場所:横浜マラソンEXPO2016会場(パシフィコ横浜)
目的:横浜こどもスポーツ基金の普及啓発
支援先:横浜こどもスポーツ基金
募金総額:325,144円

熊本地震

実施日:2016年(平成28年)5月14日(土)・15日(日)
場所:EXPO会場
目的:熊本地震への被災地支援
支援先:横浜市 熊本地震募金
募金総額:227,844円

2024年

令和6年能登半島地震 募金寄付

実施日:2024年(令和6年)5月11日(土)・12日(日)
場所:大会会場、ハマトラFES会場等
寄付先:日本赤十字社(令和6年能登半島地震災害義援金)
募金総額:46,700円


更新日:2024年5月31日